物語を乗せて走る。

有川 浩さんの『阪急電車』という小説を読みました。

駅を…それも、ある路線の出発から終点までを舞台にお話は展開されます。そして、幾日かの期間を経て、終点の駅から物語の始まりの駅まで折り返しながらまたお話が展開されます。

非常に面白かったです(≧▽≦)

１つひとつの物語は独立しているようで…そうではないのです。登場人物が交差していて全てはひとつに繋がっているんです。

すごい構想だ…と思うとともに、実は自分が想像して作り上げようとした『駅』や『電車』を舞台にして様々な人の事を描くお話がそのまま展開されていたので、かなり驚きました。

ちなみに、私が想像したその物はカタチにならずに消えてしまった訳ですが…同じような発想をする人は居るものなんですね。（え）



結婚式に討ち入りに行った女の人のお話。

新しい恋の始まり。

また、恋の終わり。

おばあちゃんと孫。

オバチャングループの人間関係。

高校生と漢字が読めない大卒社会人の彼氏。

…など。

実にいろーんな年代の人々が登場してお話は展開されます。

読んだ後は、スカッと爽やかな…爽快な感じがします。そして、すごく恋がしたくなります。


読書の秋。
本を読むのは、いつでもどこでも行ける小旅行だと思います。
とても楽しいですよ